2016年6月3日金曜日

コラム『よろこび』

保育園のお便り。



その中に『よろこび』というコラムがあります。
このコラムは住職、若院、淳生叔父の3人でリレー方式で順番に書いています。


今回は私の番。


内容は以前ブログに書いたもの(http://ryuonzan-shinkouji.blogspot.jp/2016/04/blog-post_43.html?m=1)とほぼいっしょですが、





                    よろこび
連続テレビ小説『とと姉ちゃん』。長女「常子」の名前の由来の話がありました。百人一首から
世の中は    にもがもな渚漕ぐ 海人の小船の 綱手かなしも<    ( 鎌倉右大臣 )
「世の中の様子がこんな風にいつまでも変わらずあってほしいものだ。波打ち際を沿いながら漕いでいる漁師の小舟が陸から綱で曳かれている、こんなごく普通の情景が切なく愛おしい」という意味だそうです。
「些細でごく普通の幸せが守られ、常に変わらず在って欲しい」という願いを込め「常子」と名付けたということでした。
結核で闘病中の竹蔵がこの歌を読むと「諸行無常」の教えを味わい噛み締めているようにみえます。常ではないからこそ、有難さを感じることができます。当たり前と感じてしまっている何気ない暮らしの有難さにドラマを通して気付かせていただきました。
しかし、この有難い日々も常ではないのでいつか終わりがやってきます。常ではないこの命。死んで終わりの人生にしないぞと立ち上がってくださった方がののさまです。
そのことを亡き人を縁として聞かせていただく場がご法事です。




といった内容。
息子さん、娘さんの子どもが隣保館保育園にご縁のある方は毎月のコラムを是非、家族みんなで読んでいただきたいです。


                                                                                                                        若院