2020年8月15日土曜日

ぽんぽん百日草


4月にご門徒さんと娘が一緒に種をまいたぽんぽん百日草。



ちっちゃなお花が咲きました。







でも、実はこのお花は娘が育てたお花ではありません。

ポットに植えた種はすぐに芽を出し、すくすくと伸びていましたが、ある朝見ると、綺麗に何もなくなっていました。鳥にやられたのか、誰かに引っこ抜かれてしまったのか、理由はわかりません。


すぐに新しい種を買ってきて2回目をまきました。
1回目よりも大事に大事に育てていましたが、次に育った芽は葉っぱを全て虫に食べられ、茎だけに、、。光合成ができなくなり枯れてしまいました。

それからしばらく経ったある日。境内に一輪だけ静かに育っていた百日草をご門徒さんが見つけてくださいました。

ポットの中で大事にされた百日草たちは枯れてしまい、偶然、外に落ちてしまっていた種が自然の中でたくましく育って花を咲かせていました。


過保護にしすぎるよりは、その子の育つ力を側でそっと見守ってあげることも大事なことかもしれないと百日草に教えられた気がしました。


心配して何でも親が環境を整えてあげると抵抗力が弱くなったり、好奇心が育ちにくかったり、何事も親にしてもらわないとできない子に育ってしまう。

ですが、頭ではわかっているつもりでも、娘たちが泣いているとすぐに抱っこをしてあやしてしまいます。それに、できることならこれから先も辛い思いをしてほしくないと思ってしまいます。

親がこう思っていても、娘たちにとっては涙したくなるような出来事も、怒りたくなるような出来事もたくさんでてくることでしょう。

辛い思いはなるべくしてほしくないけれど、それもまた一つのご縁として阿弥陀様を心のよりどころとしながら、このぽんぽん百日草のようにたくましく育ってほしいと願うことでした。


                                                           合掌

2020年8月3日月曜日

8月のことば

人は去っても

その人のほほえみは

去らない

人は去っても

その人のことばは

去らない

人は去っても

その人のぬくもりは

去らない

人は去っても

拝む掌(て)の中に

帰ってくる



            中西智海 先生



お互いにお盆のご縁で味合わせていただきましょう。