2016年5月25日水曜日
サラリーマン川柳
「退職金 もらった瞬間 妻ドローン」
な、なんと恐ろしい。
「お疲れ様」の一言がほしかったであろう旦那さん。
夫婦のつながりすらもお金なのだろうか。寂しいな。。
まぁ、サラリーマン川柳自体が自虐的な川柳が多いのですが。笑
そんな中、第9位に
「ラインより 心に響く 置手紙」
というものがありました。
ラインとはケータイのメールのようなものです。
ラインやメールの機械の字よりも、手作りの年賀状や子どもたちにもらう手書きの手紙には不思議と心を感じることができ、ほっこりします。
お寺は死ぬまで僧侶なので退職がないですが、
このブログを読んでくださっている方で旦那さんが退職間近の方は「お疲れ様」の置手紙はしてみては?笑
その一言で救われる世界もきっとあります。
若院
2016年5月21日土曜日
人生の終い方
NHKで落語家の歌丸師匠が進行役で『人生の終い方』という番組が明日5月22日の夜の9時に放送されます。
最近、終活ということを頻繁にテレビで言っています。
しかし、正直、テレビの終活は葬儀の仕方やら財産問題やらばかりであまりおもしろくない。。
形式的なことばかりで、あまり死に様の話、死というものをどう捉えているかという話がないので深い内容ではないですね。
死に様を考えることは、それがそのまま生き様を考えることにもなります。
生死は離すことが絶対にできません。
生だけ考えていたら、死の縁に触れたときに問題が生じます。この死というものをどのように捉えるかということが大事ですね。
終い方を考えること、それはそのまま生き方にもなります。
この番組のチーフプロデューサーのインタビューでも
『人生は旅のようなものだ。』
とたくさんの方々が人生を旅に例えられました。
旅には目的地があります。
その目的地を聞かせていただくのが、法座でもあります。
ですので、ある意味、法座にお聴聞にいらっしゃる方々は終活をしているのだと思います。
明日、『笑点』で最後の出演の歌丸師匠も楽しみだが、NHKの『人生の終い方』で歌丸師匠がどんなお話をされるのか楽しみです。
若院
その名はchack!!
昨日は不思議なご縁がありました。
ピンポーン。ピンポーン。
とチャイムがなり、
玄関に行くと普段お寺で見ないような若い方がいらっしゃいました。
その方は実家が鹿児島、現在は千葉にお住まいで、大阪での仕事の合間、時間があったらしく鹿児島まで。
今度、6月18日の澍法会にいらっしゃる二階堂和美さんの旦那さんと仲良しとのこと。
和美さんの旦那さんが「今度鹿児島の真光寺に行くよ」とおっしゃったらしく、鹿児島の真光寺とはどんなとこだろうと親に聞いたら、自分の親が真光寺の門徒と言うことが分かり、お寺までわざわざ遊びに来てくれました。
話をしていくうちにその方の親が真光寺の法友会でお寺の境内のお掃除をしてくださっているIさん。よく法座にお聴聞にいらっしゃる方。
その息子さんの芸名はchack(チャック)。
chackさんは画家で千葉拠点に活躍中。
作品
ぜひ真光寺ののんの会でワークショップみたいなことができないですかねー?とその話で盛り上がりました。
chackさんの活動の中で子どもたちが絵を描いたあとに、chackさんが最後に絵を描きひとつの作品にするものがありました。
この嬉しい出遇いをきっかけに子どもたちと楽しく絵が描けるイベントができれば有難いです。
日程等は何月にできるかまだまだ未定ですが。
企画を練り、
決まり次第ご連絡いたします。
小物の作品も載せておきます。
若院
2016年5月16日月曜日
ネッシーが見つかるよりも
岡崎選手が所属しているプレミアリーグのレスターシティ。
“ありえないタイトル”、“奇跡の優勝”
とプレミアリーグで話題となったチーム。プレミアリーグを勝ち点81で優勝。
1部リーグから2部リーグへ落ちる残留争いを前シーズンしていたチームで、誰も優勝を予想していなかった。
今シーズンも残留争いをするであろうと降格候補のチームと予想されていました。
チームの目標は「勝ち点40」。
勝ち点40は15位〜17位くらいの降格圏にはギリギリ入らない数字。
優勝する確率。イギリスの大手ブックメーカーによると優勝オッズは5001倍。
どれだけすごいかというと
今年ネッシーがみつかることより難しいらしいです。笑
レスターOBで、元イングランド代表のリネカー氏は「もし優勝したら、パンツ1枚でテレビ番組に出演する」と言ったほど。
優勝した今、パンツ一枚でテレビに出る準備でもしてるのでしょうか。笑
しかし、それ以上に難しいのは人間に生まれること。
日本の分子生物学者。筑波大学名誉教授の村上和雄氏が人間に生まれる確率を計算しました。
人間に生まれる確率は、「1億円の宝くじが百万回連続で当たる確率が、人間の細胞1個の生まれる確率」だそうです。
・・・・。
訳がわからん確率ですね。
『三帰依文』の冒頭に
「人身受け難し、今すでに受く。仏法聞き難し、今すでに聞く」
とあります。(赤本などの聖典の最初にあります)
人間に生まれることは先ほどの確率を見ても相当難しいですが、それでも私たちは今もうすでに人間に生まれさせていただいています。
何か努力して人間になったわけでもない、気がついたら私たちは人間でした。
不思議なご縁によって、人間としていのちをいただいています。
しかし、私自身それが難しいこととはなかなか思わずに、当たり前のように日暮らしをしています。
「仏法聞き難し、今すでに聞く」
人間に生まれたその中でも仏様の教えに出遇うことは難しいとお釈迦さまはおっしゃっています。
葬儀、法事のご縁を通しても法座に足を運んで仏様のお話をお聴聞するようになることは難しいですね。
私たちが真光寺の法座で仏様のお話をお聴聞させていただいている姿に、私にはたらきかけてくださる阿弥陀様や縁ある方々のたくさんのご苦労がありました。
そのご苦労のおかげにより聞き難い教え、遇い難い教えに出遇わせていただいてたとき、今を慶ぶことができます。
お念仏をよろこんでいた榎本栄一さんの詩
身をすててこそと承るが
そのすてるちからが
私にはないので
ようすてぬままに
大悲の中を
ほくほくあるいている
そのすてるちからが
私にはないので
ようすてぬままに
大悲の中を
ほくほくあるいている
前々回の澍法会のときに紹介させていただいた詩です。
いつも如来の大悲の真っ只中で生かされて生きているというよろこびを持てているから「ほくほくあるいていける」と言えるのでしょう。
もう少しでお盆がやってきます。真光寺でもお盆の受付が始まりました。
お盆の別名をご存知でしょうか?
お盆のことを昔から「歓喜会」と称しています。
亡き人のおかげにより、私たち一人一人が仏様の教えに出遇わせていただき、よろこびをいただく法会であるということです。
悲しみを悲しみだけで終わらせない、あなたのおかげで出遇えましたと。
このことを知っていたら、お盆が意味のあるご縁になりますね。
若院
2016年5月14日土曜日
のんの会 5月
今日はのんの会。
新しいお友達が2人来てくれました。
元気な一年生の男の子たちがのんの会の仲間に。
6年生の女の子が1年生の子たちに優しく教えている姿を見て、ほっこり。
のんの会のことを聞かれたので、ここに少し書かせていただきます。
のんの会は仏さまのお話を聞き、いっぱい遊ぶ会です。
習字やピアノ等の習い事とはまったく違います。何か能力を身につける会ではないです。
しかし、心が育つ会ではあると思っています。
現在、満20歳以上の者を「成人」とされています。
この「成人」という言葉は「人に成る」と書きます。
なぜ20歳で?
それは犬はどのように育てても犬は犬にしかならないが、人間は育て方次第で仏さまのような心を持った人にも、鬼のような心を持った人にもなります。
ある少年がホームレスを殺す事件があったとき、なぜ殺したのかと警察に聞かれたとき「だって、こいつら何の役にも立ってないじゃないか。」と答えました。
人の命を役に立つか立たないかの価値でしか見ていけない「ものさし」しかこの少年は持っていなかった。
仏さまの「ものさし」は私たちの命を光り輝いている命であると見てくださっています。
私の命は仏さまに願われ、またご先祖の方々に願われた命、親に願われた命であります。
少年は自分が奪った命が誰かに願われた命であるということを知らなかったのでしょう。
役に立つ、役に立たないの前に命そのものが願われた命であり、輝いている命です。
私たちが食べ物と呼んでいる命も。だから、食べるときに食べ物となったたくさんの生き物の命に「いただきます」と言うのです。
平佐西小学校にある里見弴の石碑『慈眼観』(ジゲンカン)。
「眼」と書いて「ゲン」と読むのが正しい読み方です。
この『慈眼観』は仏教語であり、先ほどの仏さまの「ものさし」と近い意味です。仏さまのお慈悲の眼で見たならば、それぞれ違った個性を輝いた素晴らしいものとして見ていけます。
なかなか人間が持てる眼ではありませんが、学ぶことはできます。
ですので、きっと平佐西小学校の先生たちは仏さまの『慈眼観』の精神を学んで、子どもたちと向き合っているのでしょう。
話が長くなってしまいましたが、のんの会では、仏さまの「ものさし」を子どもたちなりにいただいてほしいと考えています。
そして、それだけではなく、子どもたち自身の命もたくさんのものに支えられ、願われている命であることを伝えていければと思います。
「有難う」
「仕合わせ」
「御恩」
「おかげさま」
など
いただくかどうかは子どもたち次第ではありますが、
子どもの心を育てる手助けができればと「のんの会」が始まりました。
嬉しいことに、
のんの会の感想を書く紙に仏さまのお話したことについて感想を書いてくれる子もいます。
今日の様子。
ケイドロ
お焼香のお作法はもう完璧です。
おやつは射的で。
岐阜のS尊寺様で射的は人気らしく、取り入れてみました。
意外と難しい。。
おやつを食べてから、最後の一個を争奪戦。
2016年5月13日金曜日
2016年5月10日火曜日
澍法会
昨日は澍法会でした。
澍法会とは無料公開法座です。
たくさんの方々と仏縁をいただきたい、たくさんの方々と真光寺の法座を賑やかにしたいという思いのもと、行っている法座です。
ご門徒さんに
「若院さん良いこと始めてくださった!何がいいって無料なのがいい!」
って言われたことがあります。
仏様のお話をよろこんでくださる方々がいらっしゃることは有難いことだなと最近思います。
この法座はある意味では、お寺を支えてくださっている御門徒の皆さんへのお返しでもあります。法でのお返しです。
経済的にも体力的にも澍法会のできるあいだは頑張ってしていきたいと思います。