2016年5月16日月曜日

ネッシーが見つかるよりも

岡崎選手が所属しているプレミアリーグのレスターシティ。
“ありえないタイトル”、“奇跡の優勝”

とプレミアリーグで話題となったチーム。プレミアリーグを勝ち点81で優勝。
1部リーグから2部リーグへ落ちる残留争いを前シーズンしていたチームで、誰も優勝を予想していなかった。
今シーズンも残留争いをするであろうと降格候補のチームと予想されていました。




チームの目標は「勝ち点40」。
勝ち点40は15位〜17位くらいの降格圏にはギリギリ入らない数字。



優勝する確率。イギリスの大手ブックメーカーによると優勝オッズは5001倍。


どれだけすごいかというと

今年ネッシーがみつかることより難しいらしいです。笑


レスターOBで、元イングランド代表のリネカー氏は「もし優勝したら、パンツ1枚でテレビ番組に出演する」と言ったほど。
優勝した今、パンツ一枚でテレビに出る準備でもしてるのでしょうか。笑



しかし、それ以上に難しいのは人間に生まれること。


日本の分子生物学者。筑波大学名誉教授の村上和雄氏が人間に生まれる確率を計算しました。


人間に生まれる確率は、「1億円の宝くじが百万回連続で当たる確率が、人間の細胞1個の生まれる確率」だそうです。






・・・・。





訳がわからん確率ですね。






『三帰依文』の冒頭に
人身受け難し、今すでに受く。仏法聞き難し、今すでに聞く
とあります。(赤本などの聖典の最初にあります)


人間に生まれることは先ほどの確率を見ても相当難しいですが、それでも私たちは今もうすでに人間に生まれさせていただいています。
何か努力して人間になったわけでもない、気がついたら私たちは人間でした。
不思議なご縁によって、人間としていのちをいただいています。
しかし、私自身それが難しいこととはなかなか思わずに、当たり前のように日暮らしをしています。


仏法聞き難し、今すでに聞く

人間に生まれたその中でも仏様の教えに出遇うことは難しいとお釈迦さまはおっしゃっています。

葬儀、法事のご縁を通しても法座に足を運んで仏様のお話をお聴聞するようになることは難しいですね。


私たちが真光寺の法座で仏様のお話をお聴聞させていただいている姿に、私にはたらきかけてくださる阿弥陀様や縁ある方々のたくさんのご苦労がありました。


そのご苦労のおかげにより聞き難い教え、遇い難い教えに出遇わせていただいてたとき、今を慶ぶことができます。



お念仏をよろこんでいた榎本栄一さんの詩


身をすててこそと承るが
そのすてるちからが
私にはないので
ようすてぬままに
大悲の中を
ほくほくあるいている


前々回の澍法会のときに紹介させていただいた詩です。



いつも如来の大悲の真っ只中で生かされて生きているというよろこびを持てているから「ほくほくあるいていける」と言えるのでしょう。




もう少しでお盆がやってきます。真光寺でもお盆の受付が始まりました。

お盆の別名をご存知でしょうか?


お盆のことを昔から「歓喜会」と称しています。
亡き人のおかげにより、私たち一人一人が仏様の教えに出遇わせていただき、よろこびをいただく法会であるということです。
悲しみを悲しみだけで終わらせない、あなたのおかげで出遇えましたと。


このことを知っていたら、お盆が意味のあるご縁になりますね。





                                                                                                                        若院