50回忌のご縁はなかなかありませんので、嬉しい気持ちでお勤めさせていただきました。
昔の方々はご法事の際に、悲しみが慶びに味わえるようになったときに「赤いロウソク」を使われました。
正式には「赤いロウソク」は朱蝋(しゅろう)といいます。
お寺の行事では報恩講法要がそうですね。
悲しみを悲しみだけでは終わらせない。あなたのおかげで出遇わせていただく仏縁がありましたと味わえたとき、慶びの意味を込めて「赤いロウソク」を使いました。
みなさんもお寺の法座にお聴聞していく中で慶びと味わえたときに、ご自宅でのご法事で「赤いロウソク」を使われてみてはいかがでしょうか?
先日の50回忌のご縁は真光寺の本堂での法事でしたので、ご自宅のお仏壇が「赤いロウソク」なのかどうか見れなかったのは残念ですが、どちらにせよ50回忌の法事をされるのは有難いことです。
今年の50回忌は1967年(昭和42年
)にお亡くなりなった方。これはすごいことですね。
これほどのご縁をいただくには二つのことが揃って初めてこの50回忌のご縁になると聞いたことがあります。
それは
①亡くなった方のおはたらき。亡くなった方が私のもとにはたらいておってくださるということ。
➁その方のはたらきに気付き、亡くなった方の命日を忘れずにお勤めされる方がいらっしゃっるということ。
この二つが揃って初めて50回忌という節目を迎えることができます。
中には会ったこともない故人の50回忌をされる方がいらっしゃいます。自分の今があるのはあの人がいてくれたおかげって。
そういえば、親鸞聖人のご法事。報恩講がそうですね。
750回忌という節目が過ぎました。
会ったこともない親鸞聖人ですが、あの方のおかげで出遇う仏縁がありました。
そのご恩に報いていくことがご法事の大切さですね。
若院