今年はちょっと遅め。
去年のブログでは1月8日にもう咲いてます。
ほとんどの木が花も葉もない状態。
寂しい境内。それがまた冬の姿。
寂しいと思ってしまうのは私の感性の問題。
そんな中、黄色いかわいいお花と境内中に広がる香りを蝋梅が楽しませてくれます。
去年の2月3日には梅が咲いていました。
今年はもう少し先でしょうね。
ついでにいつかのお月様の写真を法然聖人の詩と共に。
月影のいたらぬ里はなけれども 眺むる人の心にぞすむ
法然聖人
月の光が全てを照らし、届かない里はない。しかし、見上げて月を見なければ、気づかなければ、ないも同然。見上げて初めて心に届く。
それと同じように、
阿弥陀様のお心はすべてのものに向けられている。阿弥陀様のはたらきはすべてのものにはたらいている。しかし、お念仏いただいたものにしか、そのよろこびはいただくことできない。
お浄土をいただくことができない。
法要でお聴聞しなければ、阿弥陀様のお心をよろこべるはずがないです。
月の光ほどではないですが、境内に広がる蝋梅の香りも一緒だと思います。
香りは境内中に広がりますが、それに気付いた人の心を癒してくれることでしょう。
月の光、蝋梅の香りよりも、阿弥陀様のお心は広大です。範囲が広くなれば広くなるほど、他人事のように思いますが、それは他にみていくのではなく、私の上にみていきます。
よろこびも私のよろこびです。
他人事ではありません。
蝋梅の香りを味わうよろこびも
阿弥陀様のお心をいただくよろこびも
若院