弟のあいさつの話。
『母が亡くなる2日前。
「あんたは養子に行くのよね?信じとるからね。」
と言われました。
信じとるからねというのは疑いがあるときに出る言葉だと学校で習ったと母と2人で病室で笑いました。
しかし、その「あんたは養子に行くのよね?信じとるからね。」と言う言葉がずっと私の内側から私を見つめていました。
その言葉が私の方向を定めてくれました。』
母の仏縁に遇ってほしいとの願い。
お寺に養子に行って、阿弥陀様の一番近いところでお育てにあってほしいといつ願い。
たくさんの母の願いが込められたこの言葉。
『自分で決める人生もいいけども、親に願われた人生もいいな。』
と挨拶で話してくれました。
みなさんはどんな言葉が自分を見つめていますか?
『南無阿弥陀仏』という言葉。
それは阿弥陀様からの願い。
親様からの願い。
「私がここにおるぞ。お前を必ず仏にする。どうかお浄土に生まれると思ってくれよ。お前のその命心配いらんぞ」
と南無阿弥陀仏にたくさんの親様の願いが詰まっています。
阿弥陀様が定めてくださった道。
その願いに気付き、親様に願われた人生を歩ませていただく。
横浜と鹿児島。
遠く離れてしまいましたが、阿弥陀様が定めてくださった道を兄弟で共に歩んでいけることは本当に仕合わせなことです。
若院