2019年5月12日日曜日

母の日

今日は母の日。





先日行った知覧特攻基地を思い出します。

それは特攻前に育ての母に送った手紙。




「母上様  お元気ですか
    永い間、本当に有難うございました
    我六歳の頃より育てて下されし母

    継母とは言え世の此の種の女にある如き
    不祥事は一度たりとてなく
    慈しみ育て下されし母
    有難い母    尊い母

    俺は幸福だった
    遂に最後迄「お母さん」と呼ばざりし俺
    幾度か思い切って呼ばんとしたが
    何と意志薄弱な俺だったろう
    母上お許しください
    さぞ淋しかったでしょう
    今こそ大声で呼ばして頂きます
    お母さん    お母さん    お母さんと        」
                               (相花信夫    少尉         18歳)



母という字が11回も出てきます。
母親に対しての想いがひしひしと伝わってきます。

お母さんと呼ばしめたものは、相花信夫さんに六歳の頃が注がれた母心がそうさせたのでしょう。




カーネーションのお花をいただきました。
母にお供えさせていただきました。

母の日があるおかげで母を思い出す時間をいただけます。
その思い出すことすらも、私の手柄ではなく、母心が私に働き続けているが故に。

母の日は母に感謝をする日でもあると同時に、私に間違いなく、かけられた母心を感じる日でもありますね。

それは仏様となった亡き母も同じ。お浄土からのはたらきが今も私に届き、導いてくださっています。

そこに有難うと手を合わせ、南無阿弥陀仏とお礼を申していくご縁を私もいただきました。