2019年4月2日火曜日

ことば

夏たけて
      堀のはちすの
                     花みつつ
仏のをしへ
       おもふ朝かな
                                  〈昭和天皇〉




新たな元号が1日に発表。
「令和」







天皇陛下が30日に退位され、5月1日に皇太子さまが即位されます。
5月1日より令和元年。
また、新たな時代が来ようとしています。




今月紹介することばは昭和天皇の御製の歌。

昭和天皇は、仏縁があり、仏さまの歌を二首お作りになられています。
香川県に昭和天皇が行かれた時に、当時の県知事に妙好人の庄松さんのお寺はどこか聞かれたそうです。県知事はご存知なかったみたいですが、、。


この首は、昭和天皇が昭和63年闘病生活の中に歌われた歌。


泥にまみれることなく美しい花を咲かせる蓮の花を眺めながら、今この瞬間も阿弥陀さまに抱かれている人生であったとしみじみと慶びを表現された歌なのかもしれません。








ちなみにもう一句も紹介。

みほとけの
           教えまもりて
                    すくすくと
        生ひ育つべき
                 子らにさちあれ    



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同じ浄土真宗のお坊さんのブログです。


「佐賀県因通寺洗心寮」と題された歌である。昭和天皇は外地で両親を失った子どもたちをお世話する佐賀県のあるお寺をご訪問になったという。その折、母と父の位牌を胸にして陛下を迎えた小学校四年生の少女がいた。陛下の「お寂しい」とのお尋ねに対して、少女は少し笑みを浮かべ、「いいえ、寂しいことはありません。私はほとけの子どもです。父も母もほとけの国、阿弥陀如来のお浄土へ参っております。私もお浄土へ参ったとき、その父とも母とも会うことができます。父に会いたいとき、母に会いたいとき、私は南無阿弥陀仏とみほとけの名をとなえます。するときっと父も母もお浄土から話しかけておってくれると聞きました。私はほとけの子どもです、寂しいことはありません」と答えたという。標記の歌は、巡幸から帰られて詠まれた歌だそうだ。(以上)