2016年4月23日土曜日

とと姉ちゃん

連続テレビ小説
『とと姉ちゃん』


録画して観ております。






第4話で

長女「常子」の名前の由来の話がありました。
百人一首から

世の中は にもがもな 渚漕ぐ 海人の小船の 綱手かなしも
                                       鎌倉右大臣



この歌は
「世の中の様子がこんな風にいつまでも変わらずあってほしいものだ。波打ち際を沿いながら漕いでいる漁師の小舟が陸から綱で曳かれている、こんなごく普通の情景が切なく愛おしい」
という意味だそうです。


「些細でごく普通の幸せが守られ、常に変わらず在って欲しい」という願いを込め「常子」と名付けたということでした。




結核で闘病中の竹蔵がこの歌を読むと「諸行無常」の教えを味わい噛み締めているようにみえます。

真光寺の法要でも度々聞かせていただいておりますね。
常ではないからこそ、有難さを感じることができる。





ドラマではこんな夫婦の会話も出てくる。

「家族で過ごすことはいつでもできるじゃないですか。」

「ぼくはそうは思いません。当たり前にある毎日、それはとっても大切な一瞬の積み重ねだと思ってます。
そして、それはいつ失うことになるかわからない。」



単なるドラマではなく、我がこととしていただきたいことばですね。



熊本の震災をみていてもそうですね。。。私の友人のところも何人かは大変な状況にあります。
力にはなかなかなれない私ですが、個人的に少しばかり義援金を寄付させていただきましたが。。ほんと微力。






一瞬一瞬の大切さ。
当たり前と感じてしまっている何気ない暮らしの有難さにドラマを通して気付かせていただきました。


しかし、すぐその有難さを忘れ、日常の一瞬一瞬を当たり前と感じてしまう自分がいます。。
聞き続けていくことも大切ですね。


                                                                                                                        若院