クイズ番組に出題された問題。
読み方が「た」で始まる漢字。
「経」という字。「た」で始まる読み方はなんでしょうか?
答えは
「たて(たていと)」。
仏教に縁のある読み方。
お経とは亡くなった人にあげているものと勘違いされている方が多いですが、お経とはお釈迦さまのお説教です。
皆さんもご存じのとおり、反物は、横糸だけでは反物にはなりません。
必ず縦糸があってそこに横糸を編んでいきます。
私どもの人生が「よこいと」。
例えば、一日を一往復とするならば、みなさんは何往復しましたか?
日齢計算。
ぜひ、してみてください。年齢よりも日齢の方が一日一日の重みを感じます。
27歳と数ヶ月で10000日。
有名人の27歳というと
サザエさんに出てくるアナゴさん。
歳上かと思ってたら、まさかの歳下でした。笑
20000日は54歳と数ヶ月。
有名人の54歳というと
一日一日。いろんな日があったでしょう。
つらいこと、悲しいこと。
嬉しいこと、楽しいこと。
忘れることのできない一日。
今日という日が意味があったのかと感じてしまう一日。
いろんな一日一日の積み重ね。
その一日を「よこいと」。よこいとだけでは反物は仕上がらないですね。
「よこいと」だけの人生ならば、どこかで壁にぶつかったときに意味が見出せないでしょう。
私の人生何だったのか?今まで幸せの材料と思っていたものが死の前では何の価値もない、何のための人生だったのか?
その一日一日に、私の人生そのものに意味を浮かび上がらせてくれるもの。それが「たていと」です。
その「たていと」を聞かせていただく場がお寺の法座です。
ぜひ、ご縁に遇ってください。
次回は
澍法会
7月2日 19時半〜21時