2016年10月9日日曜日

御念仏者は生涯育ち盛り

月に一回、福和園という老人ホームで法話会があります。
今月は5日でした。


寝たっきりの方もいますが、皆一所懸命お聴聞されます。介護士の方々が忙しく、なかなかご縁いただけないのは少し残念ですが、、。




施設の方々は仏様のお話をよろこんでくださる方が多い。


御念仏者でもあった岡本かの子さんの詩。(岡本かの子さんは『太陽の塔』を作った岡本太郎さんの母)

「年々に  悲しみは深くして  いよよ  華やぐいのちなりけり」

この詩を施設の方の姿から味わうことです。

身体が不自由になってくる悲しみ。また、親しい方と別れていかねばならない悲しみもあるでしょう。

しかし、悲しみとは逆に「華やぐいのち」と詩の最後ではよろこんでいます。悲しみの中でも、よろこべるものに出遇えたことを味わった詩。
仏様の話をよろこびながらお聴聞される施設の方々。まさにいのち華やいでいる姿です。

死んで終わりじゃない、死んでむなしく終わらないいのち。
お浄土に生まれていくいのちだからこそ、いよよ、華やぐいのちなのです。



私自身もまた御念仏をよろこぶ施設の方々にお育ていただける有難い時間です。



                                                                                                                        若院