2020年6月3日水曜日

6月のことば

文旦の 皮の厚さよ 母の恩  
       (日経新聞 岡山県の女性の詩)




毎年、お世話になった方々に送る晩柑。
子どもの頃、お風呂上がりに母と食べるのが楽しみでした。




晩柑の分厚い皮を剥いてくれ、その皮を皿代わりにし、薄い膜まで剥いで食べさせてくれてた母。




晩柑の厚い皮を剥く面倒臭さを小さい時は気付かなかった。
その時にようやく気付き、味わう親心。
阿弥陀様のお心も気付き、味わうことはほんとに難しいです。
目に見えないものに気付かせていただく有難さ。




母と同じ事を娘にしている今日。

不思議なことに、娘に晩柑を剥いてあげることは面倒ではないのです。
嬉しそうに食べる娘の姿がそのまま自分の喜びになる不思議さ。




私は晩柑剥いてるその瞬間だけ。
しかし、阿弥陀様はいつでもどこでもどんなときも。
南無阿弥陀仏。