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2021年9月16日木曜日

保育園コラム

久々にブログの方にも保育園コラムを載せます。
保育園コラムはもう少しやわらかい文章にしますが、こちらにはこれで。





幼稚園のお遊戯で、先生が

「ゆりちゃんは、声が大きくてお芝居が上手ね」

って言ってくれた。
 たった、それだけですよ。
たったそれだけで、「お芝居する人になる」って決めた。
そこからブレなかったんですね。

                  天海祐希



真光寺ホームページの九月のことばです。

一つのことばで人の人生が決まることがあります。
それは自分にとってあたたかいプラスのことばもあれば、自分にとって冷たく傷つけられたマイナスなことばもあります。
女優の天海さんは小さい時に褒めてくれた先生の一言が生きる道に方向を決めてくれたと話します。


実はテレビなどメディアで使われている「宗教」ということばは本来の意味とは少し違います。
自分を除いて「宗教」とは成立しないのです。私が「宗(中心)」としている「教え」は生きていく上でみんなが持っているものだからです。
その意味によるのであれば「無宗教」という言葉に矛盾が生じ、おかしなことばだということが分かります。「無宗教」とは「自分教(自分を宗とした教え)」という表現をされる方もあり、こちらの言葉の方が正しい意味を表していそうです。


金子大栄という方のことばで

「宗教とは終生用いて尽きぬただ一言との出遇いなり」

とあるように、

ただ一言の「ことば(教)」が自分の「人生の軸(宗)」となるほどの出遇いを宗教というのです。

人生を左右するような、自分の人生の軸となるようなことばとの出遇いが大切であり、出遇えた人は仕合わせだと思います。

親鸞聖人という方はそのことばを「南無阿弥陀仏」といただかれ、そのことばの内容を聞かせていただくのが浄土真宗という教えです。

阿弥陀様(ののさま)のことばをいただくかどうかは子どもたちの自由ですが、「いつでもどこでも見守っているよ」というののさまのあたたかいおことばをただただ聞かせていただくご縁を保育園でも大切にさせていただいています。

2019年5月20日月曜日

保育園のコラム



近年、あおり運転や事故捜査の証拠として利用者が増えているドライブレコーダー。

 開発したのは、あるお寺の御門徒さんです。

 当時、十九歳の息子さんがダンプカーに追突され亡くなりました。その裁判にて証拠不十分のため、辛く、悔しい結果に。何度も何度も事故現場で目撃者探しをしたが、現れることはなかったそうです。

 

 「あの時、もし誰かが事故を撮影していたら・・・。」

 

 その思いが募り、もう二度と自分たちのような辛く悔しい思いをする人が出てこないようにという願いのもと、ドライブレコーダーを開発されました。

 私たちが生活する中で何気なく使っているもの、身の周りにあるもの、そして、昔からある習慣などには、もしかしたら誰かしらの願いがかけられているのかもしれません。

 安全な食品。肌触りの良い子供服。家事を楽にする電化製品。ご先祖の願いの詰まったお仏壇。母の日や父の日。彼岸やお盆・・・

 

 少し立ち止まって、周りにあるものや習慣を見つめてみると、私に届いている様々な願いに気付くことができ、心豊かな一日一日を送ることができるかもしれません。

2019年2月4日月曜日

保育園のコラム

今月のことばで載せたスヌーピーの言葉。

その言葉で保育園のコラムを書きました。







 「安心というのは車のうしろの席で眠ることさ。前の席には両親がいて、心配事はなにもない。でもね、ある時、その安心は消え去ってしまうんだ。君が前の席にいかなきゃならなくなるんだよ。そしてもういない両親の代わりに、君が誰かを安心させる側になるんだ。」

 スヌーピーに出てくる名言は多いが、この言葉もそのひとつ。

実は「安心」という言葉は仏教用語であり、仏教では「あんじん」と読みます。

「仏様を信じなさい。仏様を信じている。」とは浄土真宗では言いません。それは親子の関係に少し似ているのかもしれません。わざわざ親に「お父さんのことを信じているからね」「お母さんのことを信じているよ」と言う子どもはあまり見たことがないです。むしろ言われた場合は疑われていると感じた方がいいのかもしれません。

親の子どもに対する一途で見返りを求めない愛情がいつのまにやら子どもの安心となっていきます。この人だけは私のことを見ていてくれる、想ってくれているという安心の心が子どもの中に育っていくのでしょう。

そこにはもう「信じている」という言葉すらも必要でなくなるのです。それが本当の安心。

「子どものために。子どものために。」とただひたすらに愛情を注ぐ親が傍にいるだけで安心していけます。

みなさんが小さい頃そうだったように。

 






阿弥陀様が私のために常にはたらいてくださっている。そこに気付けた時に、安心をいただき、手を合わせる身にお育ていただくのでしょう。

そこに「信じている」という言葉は必要なく、その手を合わせ、お念仏申す身そのまんまがご信心の姿といただいていきます。

そして、こちらの心すらも問わないよという阿弥陀様。

ただ素直にお念仏申していきたいものですね。

 

 

2018年11月11日日曜日

保育園のコラム

保育園のコラム。



よろこび

「コンニャクは味もそっけもないものだと思って見ると、そうでしかないんです。でも、その奥に隠れた見えないものをしっかり見れば、そのすばらしさを感じることができるんです。」

高橋一生主演ドラマ『僕らは奇跡でできている』。仏教的な見方が多く、いつも楽しく拝見しているドラマ。そのドラマの一言です。

何気なく食べているコンニャク。その背景には、物語がありました。

コンニャク芋の状態では灰汁がひどくて食べることができない。その芋を先人たちは試行錯誤し、完成したものが今私たちがいただいているコンニャクです。コンニャクの背景には作った人の想いやご苦労があったのです。

これはコンニャクだけの話ではないですね。人参でもピーマンでも、牛肉や魚でも。

また、食べ物だけではない。人にも一人一人の背景に違った物語があります。その人に関わり、育て、愛した家族や友人や恩師がいます。

悩んだり苦しんだり、嬉しいことや悲しいことをそれぞれに経験して、今の私やあなたがいます。

その人の背景の物語を感じることができたときに、少しは人に優しくなれるのかもしれません。あの人を傷つけたら、きっと悲しむ方がいると気付き、思い留まることができるのかもしれません。

見えているものよりもその奥に隠された見えないものの方が大切なことが多いです。昔の方々はそのことを知っていました。その証拠に言葉として残っていますね。「お陰様」「有難う」「生前」などなど。

ののさまも見える部分の表面だけを捉えれば、ただの仏像であり、絵像です。

しかし、その背景の物語を感じていけたときに手を合わせずにはおれなかったと感じ、手を合わせることのなかったこの身が手を合わせる身にお育ていただいていけるのでしょう。

 









2017年5月18日木曜日

よろこび

五月の園だよりのコラムは私の当番。
どうぞ家族で揃って読んでみてください。





拡大したもの↓









東本願寺のホームページに「ありがとう」の由来が掲載されています。




2016年11月30日水曜日

園だよりコラム

今回は私の番。

以前ブログに書いた内容(http://ryuonzan-shinkouji.blogspot.jp/2016/11/blog-post_4.html?m=0)とだいたい一緒ですが、お孫さんやお子さんが保育園にいらっしゃる方は是非読んでください。




若院




2016年6月3日金曜日

コラム『よろこび』

保育園のお便り。



その中に『よろこび』というコラムがあります。
このコラムは住職、若院、淳生叔父の3人でリレー方式で順番に書いています。


今回は私の番。


内容は以前ブログに書いたもの(http://ryuonzan-shinkouji.blogspot.jp/2016/04/blog-post_43.html?m=1)とほぼいっしょですが、





                    よろこび
連続テレビ小説『とと姉ちゃん』。長女「常子」の名前の由来の話がありました。百人一首から
世の中は    にもがもな渚漕ぐ 海人の小船の 綱手かなしも<    ( 鎌倉右大臣 )
「世の中の様子がこんな風にいつまでも変わらずあってほしいものだ。波打ち際を沿いながら漕いでいる漁師の小舟が陸から綱で曳かれている、こんなごく普通の情景が切なく愛おしい」という意味だそうです。
「些細でごく普通の幸せが守られ、常に変わらず在って欲しい」という願いを込め「常子」と名付けたということでした。
結核で闘病中の竹蔵がこの歌を読むと「諸行無常」の教えを味わい噛み締めているようにみえます。常ではないからこそ、有難さを感じることができます。当たり前と感じてしまっている何気ない暮らしの有難さにドラマを通して気付かせていただきました。
しかし、この有難い日々も常ではないのでいつか終わりがやってきます。常ではないこの命。死んで終わりの人生にしないぞと立ち上がってくださった方がののさまです。
そのことを亡き人を縁として聞かせていただく場がご法事です。




といった内容。
息子さん、娘さんの子どもが隣保館保育園にご縁のある方は毎月のコラムを是非、家族みんなで読んでいただきたいです。


                                                                                                                        若院